顔面放談・集英社 2023年9月
|
帯に「あなた、本当に顔見てますか?」とありますが、 「ほんっっっとにおっしゃるとおりでしたっ」 と土下座して謝りたいです。 実際のところ私は顔などをチラ見しただけで雰囲気や表面的な印象だけで人を判断していました。 本書ではそういう見方がなんとも薄っぺらく、そして無邪気な一般論をなぞるだけのものであることに気づかされます。なかには「それの何が悪い。人の顔をどう見ようと勝手だろう」と思われる方も3万5千人ぐらい(発行部数より多い?)いらっしゃるでしょう。それでも本書の顔解説?を読んでいると「おお、なるほど!」と膝を打つこと間違いなし。 顔面の話でありながら映画の歴史を辿りつつ時代とともに変化してきた人々の暮らしを思い、はたまた世界の名優たちを語ったかと思えば、俳優の声の好き嫌いに至るまでマニアの琴線にふれること確実です。 姫野さんは本書に出てくる俳優や人物を知っている必要はありません、とおっしゃっています。なぜこういうマニアックな人間観察をするのか、どうしてこの俳優を好きなのか、どんな映画が好きなのか、そして顔の好き嫌いとは別の判断基準がある話とか、姫野さんがこれまでずっと表現してきたヒメノ式を素直に楽しんでください。 そこでジキルの老婆心というかおせっかいなんですが、本書に出てくる人物を検索してみました。もんでんさんのイラストはメインの人物を描いているので、私の収集した画像はそれ以外の人物がメインになっています。著作権の問題等を回避するために検索には引っかからないようにアクセス制限をしてあります。 ここから ID------------ganmen007 パスワード----0905 |
作品紹介目次へ |