ボヴァリー夫人

角川書店新刊 「ボヴァリー夫人」より/文 姫野カオルコ・・・絵 木村タカヒロ
(木村氏のホームページはhttp://www.faceful.org/) ちょっと曲が「エマニュエル夫人」と千昌夫の「星影のワルツ」ではベタだったかなあ・・・。今回、フロベールやボヴァリー夫人でフランスのサイトをチェックしていたら、仏語と英語で全文読めるサイトがあったり、かのボードレールが書いたボヴァリー夫人の批評とかがあって、なんかすごい。


Madame Bovary



Rouen ルアン
(フランス・ノルマンディー地方)



Yonville ヨンヴィル
(都会のルアンからほど近い地方の町)


「あんな夫との生活はもうたくさん。
わたしをどこかへ連れて逃げて、ロドルフ」

アミに、愛の逃避行をエマは提案した。

「ああ」

エマを抱き寄せ、とりあえず交合を先にすませ、

(やっかいなことになったな。この女、
俺にへぼ医者との間につくった娘まで背負わせる気でいやがる)

と内心では思いながらも、逃避行に同意するアミは、女の経験豊富。
同意しておいて、後で手紙を書くのである。
逃避行実行予定日の午前中、エマはロドルフの下男から、
たとえようのないほどの美文で綴られた長い長い手紙を受け取った。


フロベールのボヴァリー夫人原稿


長い長いが、要約すると千昌夫の大ヒット曲である。

♪別れることはつらいけど、しかたがないんだきみのため、
別れに星影のワルツを歌おう♪