新潮社刊・「整形美女」より抜粋・・・BGMはラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」。しかし最近は素人が整形をテレビで公開する時代になっています。こうなってくると、親子だから顔が似ているとは限らなくなるわけで・・・。整形した親を持つ子の意見を聞いてみたい。そのうち整形が濃い化粧と同じように受け取られる日が来たりするのでしょうか?
「ほんとです。ほんとに阿部子くんはきれいになった。
本人がわたしてくる写真はですな、どういう写真かと
いうと、その本人のコンプレックスが、写真のアングル
とか光のあたりぐらいとかいった修正液で消えた写真な
んです。本人以外の、本人を友愛する者が選ぶ写真は、
本人のコンプレックスが出とる写真なんです。本人の
コンプレックスが出ていて、なおかつそのコンプレックス
をやたら協調もせず、といって蓋で覆いもせず、ぶらりと
そいつをひっさげとるから、本人があらためて見ると、
“えー、こんなの”ですが、本人以外には、その本人に
しかない陰影のある、じつにいい写真に見える」
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