終業式 角川文庫 第一章 制服 より

音楽はバンバンの「いちご白書をもう一度」。
映画「いちご白書」は1970年。コロンビア大学での学生運動がモチーフになっていましたが、ちっとも思想的ではありません。エンディングには荒井(松任谷)由実の「卒業写真」をかぶせてあります。
パックインミュージックやセイヤングなど、当時のラジオ深夜放送は貴重な情報源でしたね 。姫野さんはもちろん深夜放送を聞いていて、今現在はなんとテレビなしでラジオを聞いているそうです。普通にリスナーとしてハガキでリクエストを出したりするそうですが、先日は「大竹まことのゴールデンラジオ」にゲスト出演して4文字言葉を言って大竹まことさんと室井佑月さんを焦らせていました。




こんにちは。はじめておたよりします。

谷村さんとばんばさんの日はこっちを聞いてます。

今まで何度か曲をリクエストしたことはあったんだけど

手紙を書くのははじめてで、

・・・・中略・・・・

わたし、たまらなく自分がいやなんです。

じつは、彼とは一回だけAをしたことがあって、恥ずかしかったけど

(次の日なんか)、うれしかったんです。

でも、わたしは心のどこかでA以上のことを望んでいるような気がして・・・・・。

女のコのほうがそんなことを望んでしまうなんていやらしいと思います。

もちろん好きな人とCを望むのは自然なことなんだ、とも同時に思うのですが、

今は受験なのにそういうことを考える自分がイヤだし、

Hさんのような人はそんなことをこれっぽっちも考えないのだろうなと思うと

自分が彼女にくらべてすごくイヤな女のコのような気がしてしまうのです。

それでときどきヘンな夢を見ます。半分起きているようなときに見る夢。

その夢のなかでは彼は出てきません。よくわからない知らない男の人がいます

その人とわたしは暖炉のある寝室にいて、わたしは泣いてるの。

その人は絵の話をしてくれて、それからやさしくいっしょに

ベッドに抱いて運んでいってくれる・・・・・・みたいな夢。

夢を見たあと、わたしは彼に対する罪悪感でいっぱいになります。

自分が不潔に思われてなりません。

こんなこと親友にも告白できないし、どうかわたしを更正させてください。

リクエスト曲は「いちご白書をもう一度」です。


谷村さま、ばんばさま

十月十二日 雨だれを見ている女の子より