受難

修道院育ちのフランチェス子(イタリアはアッシジ出身の聖人フランチェスコの生まれ変わり)は、平成の千葉県犬吠埼に住んでいた。
極北の笑いと奇想天外な物語の裏に、現代人のジェンダーを見つめる醒めた視線が光る直木賞候補作。
ポジティブに前向きにという言葉が人によっては、重いプレッシャーにもなる。

私も昔、職を探していたときによくある「明るく元気な人求む」という言葉が重くて・・・。
仕事の内容よりも明るく元気を装わなくちゃと思うだけで無理でした。

2013年、監督・吉田良子、主演・岩佐真悠子、音楽・大友良英(「あまちゃん」) 、キャスト・古舘寛治、淵上泰史で映画化されました。